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食品の腐敗と微生物(価格=\3,850) (ID=23)

腐敗は直接病気を起こすようなことがほとんどないためか、食糧難で、低温保蔵法も普及していなかった戦後の一時期を除けば研究者の関心は低くその数も少ない。食品微生物に関する出版物を概観しても、発酵食品や食中毒関係の微生物に関しては大部の成書がいくつも刊行されているのに対し、腐敗微生物に関しては最近のものはほとんど見当たらない。しかし腐敗は多くの食品では必ず起こる問題であり、食糧の廃棄や顧客からの苦情の原因ともなるため、食品メーカーでは日常的にその対策に苦慮しているところである。また、消費期限設定の関係でも重要課題の1つであることに相違ない。
 本書は、そのような状況を踏まえ、とくに腐敗とその制御に関する最新の研究成果を整理・集大成した成書が必要であると考え上梓するものである